アメリカン八百万の神様

皆様こんにちは!

この間の土日は晴れて行楽日和となりましたね。
本日も観光・お散歩日和の鎌倉よりお送りしています。

今の時期は遠足シーズンなので、天気を問わずよく黄色い帽子や学生服姿の若者をお見かけします。意外と雨の日でも遠足を敢行する学校って多いみたいです。

ちなみに、アメリカ(インディアン)には雨を降らせる精霊がいるんですよ。
インディアンの彼らにとって雨は天からの恵み。
日本でも「恵みの雨」なんて言葉がありますね。

 

彼らはそんな精霊たちを「カチナ」と呼んでいます。
カチナは主にホピ族、ズニ族の信仰の対象で、特にホピ族にとっては様々な儀式で欠かせない存在です。
彼らは物事に「現実」と「スピリット(精神)」があると考え、世界に実在する全てのものに精神的真髄であるカチナが宿るとされています。
日本でもそれに近い考えがありますね。
まさに、今回のタイトルである「八百万の神」。
(厳密に言うとカチナは神様ではなくあくまで精霊ですが・・・)

 

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【スターチェイサー/チェイシングスター(星追い)】
その名の通り星を追いかけるカチナです。
夜空に瞬く星には色々なカチナが関係しています。
星を生み出すカチナや掴むカチナなど・・・
このスターチェイサーのおかげで天体が動いている、と考えているのかもしれませんね
カチナドール/¥6.900
ミニカチナ/¥1.200

 

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ちなみにカチナの「カ」=「尊ぶ」
「チナ」=「霊」という意味で、それぞれ装飾や役割が異なります。
現実世界と精神世界をまたぐ存在であるカチナに、ホピ族の人たちは自分たちの願いを込めて豊穣・豊作や雨乞いなどの儀式をするのです。

 

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【ウルフ】
狩猟の神様です。
矢が思った方向に向かうように。
安全に帰ってこれるように。
獲物を仕留められるように。(しかし彼らは無駄な殺生(狩り)はしません。必要なときに必要な分だけ。これはホピ族にとって大事な思考です。)
ウルフのような動物の姿をしたカチナは、狩猟に関係する場合が多いです。もちろんそれぞれ別の役割を持ちますし、狩猟以外の場合もあります。
カチナドール(大)/¥6.900
カチナドール(小)/¥3.500

 

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そんなカチナ、ご存知インディアンジュエリーにも登場します。
アーティストによって表現方法も描かれ方も様々。
一瞬同じカチナだとわからない、なんてこともあります。

 

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【サンフェイス(ファーザーサン)】
母なる大地。父なる太陽。
全ての源である太陽。サンバースト(太陽光線)
ホピ族だけでなく、インディアン全体にとって最も崇高な存在です。
インディアンジュエリーのモチーフひとつ、表現・表情は作者の数だけ。
カチナドール/¥3.000
バングル(右)/¥240.000(Bennett Kagenvema)
バングル(左)/¥33.000(Sparks Masawytewa)
リング(右)/¥35.000(Charleston Lewis)
リング(左)/¥85.000(Jason Takala)

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カチナが背負う願いは自然のものだけではありません。
加えて、複数の意味を持つものもあります。
中には日本のなまはげのような役割を持つカチナや、下ネタが大好き~なんてのも、います。

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【ハミングバード/ハチドリ】
友情の証。
「ナクワチ」という友愛・友情を表すモチーフがホピ族にはありますが、このマーク、握手している手を上から見た形、もしくはハチドリが嘴を合わせている様子を表したものと言われています。
上の写真をよく見ると、バングルにハチドリのカチナともうひとつ、ハチドリ(鳥)が模されていますね。
カチナドール/¥6.900
バングル/¥150.000(Sparks Masawytewa)
ペンダント/¥45.000(Sparks Masawytewa)

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カチナの種類はホピ族だけでも300種類以上いると言われています。
インディアンジュエリーだと、そのアーティストしか知らないカチナなどもいます。(何か聞いても教えてくれない場合もあります。)

話は変わりますが、日本は日常的に仏教の信仰が表立ってあるわけではありませんが、「お地蔵さんを蹴れる(雑に扱える)か?」という問いにはほとんどの人ができない、と答えるそうです。
目に見えていないだけで結構宗教観が強いのが日本人。
そう思うとインディアンのカチナ信仰にも親近感がわいてきませんか?

ぜひお近くのMALAIKAで彼らの文化をご覧になってみてください。

皆様のご来店心よりお待ちしております。